常識のウソ

常識のウソ



よく言われる痛みの原因は


慢性的な肩こりや,原因もない腰痛で

お医者さんに行くと

こんなことをいわれます








[check]神経が押さえられているから痛い
[check]神経が癒着しているから痛い
[check]軟骨がすりへっているから痛い
[check]椎間板がつぶれているから痛い
[check]腰椎にすべりや分離があるから痛い
[check]骨盤のゆがみがあるから痛い
[check]仙腸関節のずれがあるから痛い
[check]姿勢がわるいから痛い
[check]筋力がないから痛い
[check]骨が変形している


 

本当にそうでしょうか?

実は

今までいわれてきた、筋骨格系の痛みは

思い込み、レントゲンやMRIの画像の印象、科学的、理論

的、統計的にも説明がつかず矛盾だらけの説明」です。

(出典:加茂整形外科HPより)







神経が圧迫、挟まれている、押さえられているから痛い


ガーデンホース・セオリー



 カイロプラクティックでは、「ガーデンホース・セオリー」や「ナープピッチング・セオリー」という神経根圧迫説がいわれています。庭に水を撒くときのホースを神経に例えて、その中を流れる水を電気信号に例えています。

 椎骨の位置異常(サブラクセーション)によって椎間関節の穴が狭くなり、神経が圧迫されることがで水の流れが悪くなる、すなわち神経の電気信号の流れが悪くなり、痛みや病気を引き起こすといわれているものです。

 この理論は、カイロプラクティックの本質であるサブラクセーションを語る上で、またカイロプラクティック治療の根拠として長い間、頑なに信じられてきました。
 しかし、この神経圧迫説すなわち、「ガーデンホース・セオリー」が否定されるような実験が行われました。






神経圧迫では神経のエネルギーに変化はない



 米国ナショナル・カイロ大学で行われた実験があります。実験は犬を使った動物実験です。犬の脊椎を動かして椎間孔を狭窄させて神経を圧迫させ、そのときの神経の伝達速度の変化をみる実験です。

 最終的には脊椎が脱臼するまで動かしましたが、神経の伝達速度には変化がなかったという結果がでました。神経の伝達速度には変化はありませんでしたが、椎間孔から出ている脈管系の循環障害が確認されました。

 椎間孔から出ている組織は神経だけではなく、動脈、静脈、リンパなどがあります。神経の占める割合は1/3くらいです。椎間孔を狭窄しても神経を挟み込むようなことはないようです。

 それよりも、脈管系は圧力に弱く特に静脈は顕著に反応するとされています。静脈に変形をもたらす力は、5~15mmhg(A4用紙を2Mの高さから落下した圧力)くらいだそうです。

 したがって、脊椎の動きによる椎間孔の狭窄からの神経圧迫による神経的なエネルギーの遮断はないようです。それよりも、脈管系の循環障害による神経組織の酸素不足による浮腫などが発生すると考えられます。







椎間板ヘルニアで痛みがでるのか



 ガーデンホース・セオリーによる神経圧迫説は椎間板ヘルニアによる神経圧迫をいっています。椎間孔からでている「神経根」という枝分かれをした神経が椎間板の突出(ヘルニア)で圧迫されて痛みや神経痛、シビレがでるといわれています。

 現実に、腰痛で整形外科を受診してレントゲン、MRIなどの画像検査をすると腰部の椎間板ヘルニアが見つかることがあります。そこで診断されるのは椎間板ヘルニアによる「腰痛」や「坐骨神経痛」といわれることが多いです。

 世界的なヘルニアの研究から、正常(腰痛のない)な腰部のMRI検査をすると約80%に椎間板ヘルニアが見つかります。腰痛の無い人にも椎間板ヘルニアは10人中8人見つかるということです。

 この研究データーからいっても痛みと椎間板ヘルニアとの因果関係はないようです。腰痛=椎間板ヘルニアは証明できないようです。



 上の図は腰痛の無い人の腰部のMRI検査で76%に椎間板ヘルニアが見つかっています。また、腰痛の無い人でも椎間板変性が80%見つかっています。椎間板ヘルニアや椎間板変性による腰痛や坐骨神経痛を結びつけることはできないようです。

資料:TMSジャパンセミナー資料より 

★ 画像診断篇重の時代 ★
 
 例えば大学病院を訪れた腰痛の患者が、MRIを指示される。検査日を待っている間に症状がよくなったものの、MRIをいざ実際に撮ってみるとヘルニアが見つかった。

 手術をしないと治らないといわれたが、実際には症状はほとんどなくなっている。「本当に手術すべきでしょうか」と相談に来る患者が最近多い。

 このような事例が多いのは、勤務医の多くが画像診断を主と考え臨床診断を従にするという悪癖から抜け出せていない証拠である。

 椎間板ヘルニアはMRI上、正常人の約1/3にあり、腰痛対象試験で76%も疼痛のないヘルニアが発見されているという基本知識さえあれば、MRIの適応も狭くなる。

整形外科プライマリケアハンドブック」片田重彦、石黒隆共著 南江堂 

「椎間板ヘルニア、坐骨神経痛」45歳 男性


Q:CCRKの治療を受ける前にどんなことで悩んでいましたか?
A:はじめての場所に行くことに少し悩んだ(病院とは違う感じだったため


Q:何が決め手となってCCRKの治療を受けに来ましたか?
A:病院でもらう薬を飲み、入院したりしてきたが、すすめられる手術を受けたくなくて、何とか他の方法はないかと考えていたので


Q:実際に治療を受けてどうでしたか?
A:とても良かったです。不思議でした。薬を飲まずにいられるようになり、治療後自分の身体だけでなく、心や頭の中がかるくなったように感じる。もっと早く知ることができたら良かったのにと思います。


Tag: 腰痛 椎間板ヘルニア 坐骨神経痛 手術 アクティベータ AM 心身条件反射療法 PCRT 木更津市 整体 カイロ







脊髄圧迫による神経障害



 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で、脊髄神経の圧迫による障害はどうなのか? これも圧迫説による神経学的な症状が出るといわれています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の好発部位は、腰椎の4番と5番くらいに多く発症するといわれています。

 この腰椎レベルの脊髄は「馬尾神経」(下図1,2)といって、馬の尻尾のように糸状の神経が束をなして収まっています。また、このレベルの腰椎の脊髄が収まっている脊柱管は背骨の中でも最も太くなっています。

 断面図3をみてみると脊柱管の穴の中に糸状の神経が束をなしています。ここは、太い一本の脊髄神経ではありません。ある程度の狭窄や圧迫に対して余裕があります。
 もし、糸状の神経が挟みつけられるような強い圧迫を受けるような障害は、「馬尾症候群」といい急性の重篤な症状が発症します。

 症状は起立困難または不能・尿失禁・排便失調・後躯麻痺・尾麻痺・会陰部皮膚炎などが発症し、手術など緊急の処置が必要になります。麻痺の出る部位は「サドル麻痺」といって自転車に乗ったときのサドルの当たる部位です。馬尾骨症候群の典型的な麻痺症状です。

脊柱管と馬尾神経

 



 図1は、背骨を横に輪切りにして脊柱管の太さをみたものです。脊柱管は脊髄神経を収める管です。Aは頚椎、Bは胸椎、Cは腰椎です。それぞれ太さが違います。腰椎で一番太くなっています。

 図2は、背骨を縦に割ったと図です。L1(腰椎1番)のところから太くなっていた脊髄が糸状の細い神経に変わっています。この糸状の細い神経を「馬尾神経」といいます。馬の尻尾のように見えるところから来た名前でしょう。

 みてわかると思います、太い脊髄神経は腰部のところから細くなっています。よってヘルニアや脊柱管狭窄症で脊柱管が狭くなってもある程度の余裕があります。




 図3は、脊柱管に馬尾神経が収まっているところを輪切りにした画像です。腰椎の部分は太い脊髄神経ではなく、細い馬尾神経が収まっています。この馬尾神経が圧迫を受けるような狭窄がおきるのは、通常の関節のズレ、歪み、変形(脊柱管狭窄症)や軟骨の突出(椎間板ヘルニア)では考え難いです。

 もし、馬尾神経が圧迫を受けるような狭窄がおきるようなことは、高所からの転落や強い衝撃を受ける交通事故などでは考えられます。

 しかし、このような急激な外力で馬尾神経が圧迫を受けた馬尾は生命にかかわることで緊急性を要します。また、症状も痛みやシビレ程度のものではなく、下半身麻痺など運動系、熱い、冷たい、痛いなどがわからなくなる感覚系の神経症状がでます。

資料:TMSジャパン






脊柱管狭窄症で間欠歩行



 シニア世代の方で多い腰痛に「脊柱管狭窄症」があります。高齢で腰痛や下肢痛をともなった歩行障害があるとこの診断がつきます。画像でも脊柱管が狭くなり脊髄が圧迫を受けて間欠歩行になるといわれます。

 間欠歩行とは数メートル歩いては腰や下肢が痛くなり、休憩すると楽になり、また数メートル歩くと痛くなるといった歩行症状が特徴です。

 また、歩行するときに腰を前かがみの姿勢や、自転車や乳母車を押して歩くと楽に歩けるのも脊柱管狭窄症の症状です。しかし、画像診断と脊柱管狭窄症の症状と関係が無いという研究報告があります。

★ 脊柱管狭窄症の画像診断は症状と関係ない ★

 脊柱管狭窄症の狭窄の程度を部位、椎弓根の長さ、椎弓間距離、脊柱管の前後径、椎間関節の大きさなど、ありとあらゆる形状をパラメーターとして臨床症状と対比した研究がある。

 それによると、例えばCT、MRI画像で両側の狭窄があっても症状は片側性であるものが47%もあり、画像診断とは一致しなかった。

 また上記のパラメーターと臨床症状の数や程度と相関はなかった。また、狭窄が正中型と側方型であることと臨床症状との関連はなかったという。

整形外科プライマリケアハンドブック」片田重彦、石黒隆共著 南江堂

 CCRKの臨床例からみても、下肢痛をともなった腰痛で間欠歩行や前かがみにならないと歩行ができない患者様が多く来院します。いずれも専門医によって腰部のMRIによる画像検査で「脊柱管狭窄症」と診断されています。

 なかには手術も勧められている患者様もいます。臨床的検査からみてこれらの下肢痛や間欠歩行の腰痛患者様の問題は、腸要筋、腰方形筋、梨状筋などの股関節や腰部を支えている筋肉の問題があります。

 それらの問題筋を調整することで通常の歩行が可能になります。脊柱管狭窄の治療は行いません。したがって脊柱管狭窄症が下肢痛、腰痛、歩行障害の原因とすることには無理があるようです。






骨が変形している、軟骨や椎間板がつぶれているから痛い


骨が変形しているから痛い



 高齢の方で、膝が痛くて専門医を受診してレントゲン検査をすると見つかるのが骨の「変形」です。膝関節に骨の変形が見つかると「変形性膝関節症」と診断がつきます。

 骨の変形があると痛みがでるのでしょうか? こんな実話があります。右の膝が痛い高齢の方が整形外科でレントゲンを撮りました。レントゲンは痛みがある右膝だけでなく左膝を撮りました。

 その結果、左右の膝関節の変形が確認されました。診断名は「右膝変形性関節症」です。左側の膝関節も変形も確認されましたが、痛みはありません。この診断名は正しいのでしょうか?

 笑い話のそうですがこれが事実です。骨の変形が原因で痛みがでるのでしたら、当然、左右の膝の痛みがでなければなりません。
 画像検査による骨の変形は、必ずしも痛みを証明するものではありません。全ての細胞は老化現象をします。骨も当然のごとく老化をします。骨の変形は加齢による老化現象です。


 上のレントゲン写真は同一人です。Aは60歳代の腰椎のレントゲンです。高度な変形も、側弯症もなく、椎間板のすり減っていません。

 Bは15年後の75歳のレントゲン写真です。側弯があり、変形もあります。椎間板も狭まりつぶれています。しかし、この方は15年間の間、腰痛を訴えたことがないそうです。

資料:「腰痛をめぐる常識のウソ」福島県立医科大学教授 菊地臣一著 金原出版



 上のレントゲン写真は、左右のかかと(踵骨)です。左右のかかとの骨の棘(変形)が顕著に見えます。棘があるから痛みがあるわけではありません。棘は骨の変形です。

 足の裏の裏の筋肉が付着している部分が、筋肉の緊張が日常的に続くと骨の付着部が牽引されて、骨が棘のように変形してきます。しかし、棘がある部分が痛いわけではありません。このレントゲンでも変形と痛みの因果関係は証明できません。










軟骨、椎間板がつぶれているから痛い



 「軟骨が減っている」「椎間板がつぶれている」この診断も痛みの原因として言われます。これも痛みの原因としての因果関係は研究で証明されていません。このような研究があります。

★ 椎間板変性は3歳からはじまる ★

対象と方法
 腰痛疾患のなかった胎児~88歳までの死体解剖例(54体)と、腰痛疾患を持つ14歳~68歳までの椎間板摘出例(23名)を対象に、20250枚におよぶ腰部椎間板の組織標本を作製し、どちらの標本か知らない第三者の手によって顕微鏡で詳しく分析。

結 果
 3歳~10歳で椎間板への血液供給量が減少し始めるとともに軟骨終板にも亀裂が認められ、11歳~16歳では線維輪の亀裂や断裂といった椎間板構造の崩壊がみられた。

Boos N.et al : Spine,2002 Volvo


★ 椎間板変性は遺伝子が決定する ★

対象と方法
 物理的因子が一致しない男性の一卵生双生児115組を対象に、詳細なアンケートとMRI撮影で椎間板変性の危険因子を調査。

結 果
 椎間板変性は、仕事やレジャーによる身体的負担、車の運転、喫煙習慣よりも、遺伝的因子の影響を強く受けている。

Battie MC.et al : Spine,1995 Volvo


★ 従来の危険因子と椎間板変性 ★

対象と方法
 41名の健常者を対象に、MRIで腰部椎間板を繰り返し撮影し、5年間にわたって追跡調査。

結 果
 41%に椎間板変性の発症・進行が見られた。「重い物を持ち上げる」「重い物を運ぶ」「身体を捻る」「身体を曲げる」などの従来の危険因子は影響を受けていない。腰痛発症率は椎間板変性のある方が低かったことから両者は無関係。

Elfering A.et al : Spine,2002

資料:TMSジャパン






腰椎分離症や辷り症で痛い、スポーツをやめる


腰椎分離症&辷り症で痛い



 スポーツ選手に多い腰椎の障害に「脊椎分離症」と「腰椎辷り症」があります。原因説はいろいろいわれています。腰の使い過ぎによる疲労骨折、生まれつき骨の癒合が未熟な先天的なもの、外傷性の骨折、またす辷り症は分離症のないものもあります。

 「分離症」のない「辷り症」は上下の椎骨を支える筋肉が弱くなり不安定性が原因といわれています。いろいろな原因説がありますが、これといって痛みとこれらの原因を結びつけることは無理があります。

 「分離症」「すべり症」は、腰痛でレントゲンを撮影して見つかることがほとんどです。しかし、痛みがでた日に「分離症」「すべり症」が発症したということは誰も証明できません。

 また「分離症」「腰椎辷り症」でも腰痛のない人もいます。下のレントゲン写真はそれを証明しています。

 上の写真は同一人です。Aは腰を伸ばして姿勢をよくしたところです(背屈位)。Bは中間位です。Cは腰を前に曲げて姿勢を悪くしたところです(屈曲位)。

 辷り症の患者は、背屈位や中間位でより良好な脊柱の構造学的位置が安定します。屈曲位では不良な位置になってしまいます。

 しかし、患者の症状は姿勢と逆で、Aの背屈(良い姿勢)やBの中間位で痛みが悪化します。Cの前屈(前かがみ)の悪い姿勢をすると痛みはなくなります。

資料:「腰痛をめぐる常識のウソ」福島県立医科大学教授 菊地臣一著 金原出版






脊椎分離症や腰椎辷り症でスポーツができない



 スポーツ選手で「脊椎分離症」「腰椎辷り症」と診断されてスポーツをやめるようにいわれることがあります。これもまったく根拠のないことで「脊椎分離症」「腰椎辷り症」でスポーツ活動ができなくなることはありません。

 現実にスポーツ活動を行っている選手もいます。「分離症」や「辷り症」を腰痛の原因とみると画像で「分離症」や「辷り症」が消えるまで治らないと診断するしかなく、分離している腰椎の部分が癒合するまで「治癒」とできません。

 したがって、スポーツ活動を再開すると痛みが再発してしまうためにスポーツの活動を中止するように指導します。選手も「分離症」が治らないとスポーツはできないものと思い込み、選手生命を絶たれてしまうことがあります。

★ 青少年の脊椎分離症、辷り症が腰痛の原因となることはまれである ★

 脊椎分離症、辷り症が青少年のスポーツ選手にみつかると、その選手の将来性に関して悲観的な説明をしがちであるが、それは間違いである。

 Muschikはプロのバレェダンサーの分離辷り症を検索したところ、被験者の32%に発見した。しかし、腰痛の発症率は分離辷り症のないダンサーの腰痛発生率と差がなかったという。

 また、青少年のスポーツ専門学校で平均10.1%のすべり度をもつ86症例に数年間の集中的トレーニングを行ったが、5年経過の間に腰痛を生じた者はいなかったという。

 このことから青少年の脊椎分離症、辷り症と腰痛の関係はないといってよい。

整形外科プライマリケアハンドブック」片田重彦、石黒隆共著 南江堂







骨盤ゆがんでいる、仙腸関節がずれているから痛い


骨盤の歪みや仙腸関節のズレは原因はない



 整体や構造由来のカイロプラクティックに治療に行くと「骨盤のずれ」「仙腸関節のゆがみ」があるから腰痛、肩こり、内臓障害の症状がでます・・などといわれます。

 そこで皆さんも考えてください。骨格は背骨を中心に手足の骨で成り立っています。いわゆるビルや家の建物の鉄骨や柱の役割です。鉄骨や柱がゆがむのをキャンプのときのテントを例に説明します。


 テントを張るときに支柱になるポールを立てます。そのポールに左右に張り綱を張り、ポールを支えます。ポールは骨格(ほね)張り綱は筋肉です。強風が左から吹いてくるとテントは風邪に吹かれて風下に傾きます。

 このときにポールも一緒に風下に傾きます。ポールを支えている左側の張り綱はピンと張り(緊張)ます。何らかの原因でテント傾くと張り綱が緊張して助けます。

 あるいは、張り綱を強く張りすぎるとポールは傾きます。人間の骨格もまったく同じです。張り綱・・すなわち筋肉が緊張すると骨格が傾いて猫背になったり、側弯になったり、顎が突き出たり、頭が傾いたり、骨盤がゆがんだりします。


 姿勢が悪くなったり、骨盤が歪んだりするのは筋肉のアンバランスで生じた結果です。では、筋肉がどうして緊張したり、力が入らなくなったりするのでしょうか? それは筋肉をコントロールしているの神経の働きが悪くなるからです。神経の働きが悪くなると筋肉が力が入らなくなったり、緊張したりします。

 背骨を支えている筋肉の右側が弱くなると、背骨は左側に傾きます。あるいは、右側の筋肉が正常で左側の筋肉が過緊張 すると左側に背骨は傾きます。こうして骨盤や仙腸関節がゆがみます。

 下の研究報告は骨盤の歪みと腰痛などの痛みとの関係がないことを証明した研究です。

★ 骨盤の歪みと腰痛は無関係 ★

 対象と方法
 発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪み(立位と座位での両PSISの傾き、立位での両ASISの傾き、ASISからPSISまでの距離、下肢長差)を厳密に測定して腰痛との関連を調査。

結 果
 骨盤の非対称性と腰痛とは、どのような臨床的意義においても関連がない。

Levangie PK : Spine,1999

資料:TMSジャパンセミナー資料より






職業で腰痛、老化現象だから痛い


職業で重い物を持つから腰が痛い



 腰痛や肩こりの痛みは、仕事で使い過ぎるから、長い時間パソコンに向かっているから、重い物を持つから・・・よくいわれるのが職業的は身体の使い過ぎによる疲労性の痛みです。

 これも確かな根拠があるわけではありません。疲労性の痛みもまったくないわけではありませんが、疲労性の痛みは比較的に早期に解決します。例えばスポーツの後に痛くなる筋肉痛などは数日で痛みが消えます。

 疲労性の痛みは数日で消失しますが、繰り返し痛くなったり、慢性的な鈍痛などは痛みの性質が違います。いくつかの職業と腰痛の関係を画像検査や、職業と腰痛の発生率を統計的にみた研究があります。

★ 職業と腰痛は無関係 ★

 対象と方法
 5つの異なる職種(自動車工場、救急隊員、事務職、病院清掃業、ビール工場)の149名を対象に、1年間にわたって腰部をMRIで繰り返し撮影し、画像所見と腰痛との関連を調査。

 結 果
 椎間板異常と腰痛や職種との関連性はなく、調査期間中に13名が腰痛を発症したもののMRI所見に変化なし。

Savage RA.et al : Eur Spine J,1997


山口義臣&山本三希雄:整形外科MOOK,1979



 上のグラフは腰痛患者さんの職業を表したものです。一番多い患者さんは無職の人です。必ずしも物を持つ仕事や、力仕事で腰を使う職業の人が痛くなるわけではありません。腰痛は職業病ではありません。

資料:TMSジャパンセミナー資料より


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