松山英樹選手2021年マスターズ優勝おめでとうございます。
日本男子初の海外メジャー優勝、そしてアジア人初のマスターズ制覇の快挙を成し遂げました。
マスターズに初出場してから10年チャレンジして見事に優勝しました。
高い目標をもってあきらめずチャレンジする姿は見事です。
私たちの元気の素、励みになります。
次の海外メジャー優勝に向かって頑張ってください。
ゴルフを一生懸命にやる方に「イップス」というボールを打てなくなる症状があります。
「イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般、また、音楽や芝居などスポーツ以外の分野においても使われるようになっている。」Wikipediaより (イップス詳細はこちら)
イップスはゴルフだけではなく野球では投球ができない、テニスではサーブが打てない、サッカーではペナルティーキックが蹴れないなど・・
スポーツ界だけでなく音楽の世界にもありますトランペットが吹けない、ピアノが弾けない、声がでない・・
日常的にも動作を起こす際に動かなくなったり、動きがスムーズにできないなどもイップスと同じ症状です。
普段できる動作ができなくなる。
このような症状は意外と多いと思います。
では、どうしたら良くなるのでしょうか?
競技の専門家、トレーナー、医者、コーチなど様々な専門家が専門分野に特化したイップス克服方法をしていますが、決め手となる克服方法は無いようでう。
中にはメンタルが弱い、精神力が足りない、ネガティブ思考だから・・・と言われる方もいます。
スポーツの現場で活躍された方がコーチや指導者になった方は精神論で克服できると思っている方が多いようです。
メンタルが弱いからではありません。
精神力が足りないわけでもありません。
また、指導者やコーチからの過剰な指導や叱咤激励が影響することもあります。
どうして決め手がないのか? イップスのメカニズムが明確に解明されていないからです。
最近の脳科学の研究が進み、イップスのメカニズムが解明されてきました。
TOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」でプロゴルファーのパーソナリティの丸山茂樹と脳科学者で医学博士の中野信子医師がイップスのメカニズムと対処方法について対談していました。
対談の中で興味ある話が出てきました。
意識と無意識の話です。
私たちは意識が全て決定していると思っていますが、そうではなく無意識が決定してその後に動作や行動が起きるということです。
えっ!! そんなことあるの!!と、疑うところですがそのようです。
意識で何とかしようとすると無意識が混乱して脳が誤作動を起こして体に間違った情報を送り、動作や行動が乱れてくるといことです。
スポーツを経験したことがある方はなんとなくイップスに似たような経験しているがあると思います。
練習ではできても試合になると極度の緊張で手足が思うように動かず身体が固まったような、動きが鈍い経験はあると思います。
これは試合で勝つことを意識し過ぎて、あれこれと考えすぎて無意識の動作を妨げる結果になって、このような症状がでます。
一過性であれば問題はないのですが、練習でフォームを気にし過ぎたり、勝つことを意識し過ぎて、あれこれと考えすぎると脳が学習して脳が誤作動を起こして、条件付けされてしまいます。
ファインカイロプラクティックのブログで対談の内容を聞くことができます
当院でも15年前から「脳の誤作動」に着目して研究を重ねてきました。
その結果、最近のイップスが脳科学の研究でメカニズムが解明されて、脳の誤作動によるものであり、決してメンタルが弱いからではなく、また精神論や技術論でもないことが明らかになりました。
当院ではPCRT(心身条件反射療法)で脳の誤作動にアプローチしてイップスの患者さんに喜んでいただいています
イップスでお悩みの選手は是非ご相談ください。