病気や痛みを抱えている患者さんで良くなる患者さんと良くならない患者さんがいます
さて、どこに違いがあるでしょうか
40年以上臨床を行っていると施術を始める問診からわかります
特に慢性的な症状を長年抱えている患者さん、良くなったり悪くなったり繰り返す症状の患者さん
このようなっ患者さんの特徴は医者の梯子をしている方が多いです
医者の梯子をしている患者さんの口癖は「あそこの先生は何にもしてくれない。様子を見ましょう。どこも悪くはないですね。レントゲンに異常はないです」と、言われたとよく言います
症状があるのだからどこか悪いに決まっていると思っています
どこ異状がないと言われると「おかしい」と思い、病名を付けてもらいたく他の医者に診てもらいたくなり梯子をします
病名や診断名を付けてもらうとなんとなく安心します
あるいは治すのを諦めている患者さんもいます
どこ行っても治らないから諦める患者さん、現状の西洋医学の治療に満足感が得られない患者さん
医者に「この病気とうまく付きあっていきなさい」医者にさじをを投げれた患者さん
近年は医療技術の進歩も目覚しく発展し病気を詳細に検査をすることが出来るようになり、患者さんも最先端の医療機のある大学病院や有名な病院を訪れ、最後の砦のような気持ちで治療を受けます
しかし、このような近代医学の発展を持っても肩こりや腰痛は減ることはないです
この図は厚生労働省の「自覚症状の状況:性別にみた有訴者率の上位5症状(複数回答)V」から抜粋した図です
男女ともに肩こり、腰痛が1位、2位です
棒グラフの色の濃い方が19年で薄い方が22年です
医療技術が発展しても患者数は減っていません
肩凝りや腰痛などの慢性疾患は西洋医学の医療技術が進歩しても減ることはないのです
慢性疾患や繰り返す肩こり、腰痛は機能異常なので西洋医学の不得意な分野になります
不得意な分野ですから医療の限界にきているということです
機械論的に診る西洋医学は症状(病理)にフォーカスしているので一つの原因を特定することはできても、機能的な関係性を複雑に診ることはできません
複雑な関係性とは体と心です
この複雑な関係性を診ることが慢性疾患の改善になります
治る人と治らない人の違いもここにあります
治る人と治らない人の違いをいくつかの例を挙げてみます
治る人 治らない人 | |||
①症状を追いかけない ①症状を追いかて痛みを見つけるのが得意
②痛みの原因の本質を見ることができる ②痛みが原因だと思っている
③西洋医学の医療情報をすべて信じずに冷静に判断できる ③西洋医学が現代の医療のすべてだと思っている
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まだありますが、多くみられる違いです
特徴的なのは解釈や意味づけの違いです
身体の変化や症状をどう解釈して意味づけするかによって結果が決まります
患者さんは医療に関しては素人だから医者の言うことは正しいと思うのは当たり前です
しかし、医療の常識は常に変わっています
例えば血圧です
「135/85もしくは140/90が基準値となります。 ところで昔はどうだったでしょうか? 一昔前は収縮期血圧が「年齢+90」が目安とされていました。 1987年には旧厚生省が180/100mmHgを診断基準としていました。2022/02/28」
このように時代ごとにかわってきます
お医者さんも正常な血圧の数値などは認識できていますが、筋骨格系の痛みの常識は認識できていないお医者さんもいます
例えば腰痛で整形外科を受診すると「椎間板ヘルニア」「骨が変形している」「軟骨がすり減っている」「骨盤がゆがんでいる」このような原因を言われることが多いです
最新の研究では構造由来の腰痛は少なく腰痛患者の85%は構造由来ではなく筋肉のいたみです
このように腰痛に関わる常識は変わっています
このような情報はネットで調べればわかることです
医療の正しい情報を取り入れて医療への解釈を変えれば症状の改善も早くなります
当院で行っているPCRTは解釈の違いで脳の誤作動記憶を書き換えるお手伝いをしています