キャッチャーイップス

イップス

中学の野球部のA選手の総体前のイップスで来院しました

A選手は選抜チームにも選ばれている選手です。

ポジションはキャッチャーでピッチャーへの返球とセカンドへの送球は問題なくできます。

バント処理などしてファーストに投球するときに「抜ける」感じがしてボールコントロールができません。

ランナーに当ててしまったり、ファーストの頭上を暴投したりします

監督やコーチにはいろいろアドバイスを受けてフォームの修正などしていましたが改善しません。

お母さんからのメールで問い合わせがあり、いろいろ話をして「イップスに間違いないです」と確認して来院されました。

 

イップスは神経系の誤作動、つまり「脳の誤作動」により無意識の神経系が勝手にスイッチが入ってしまい、関節を動かす筋肉の曲げる筋肉」と「伸ばす筋肉」が同時に収縮する「共縮」という現象がおきて関節運動が思うようにできなくなります

神経には意識的働く神経と無意識に働く神経があり、無意識的に働く神経が勝手に働くと運動中に思わぬ動作を起こして、意図する運動行動ができなくなり、暴投したり、思わぬ方向に投げてしまったりします。

当院で行うイップスの施術はPCRTと言ってイップスのスイッチが入る「脳の作動」を明確にして脳の正常な回路をつくります

A選手の誤作動のスイッチは過去に始まっていました。

野球を始めたきっかけから始まります。

5年生ごろ野球好きなお母さんから進められて初めた野球でした。

当時は野球に興味はなくやりたくなかったのですが、なんとなく始めた野球でした。

その後A選手は野球が大好きになり、のめりこむように練習に励んで、チームにはなくてはならない選手になります

活躍すると家族やチームメイト、監督が喜ぶことにA選手も嬉しくなりました。

無意識で周りの期待に応えたいもう一人の自分がいたようでした。

施術では

監督の言うことを聞いて一生懸命やる、お母さんのいうことを聞く・・忠誠心

チームのために一生懸命やる、メンバーと協力してやる、助け合う・・団結心

常にメンバー入りをする、選抜選手に選ばれる・・・・・・・・・・・競争心

特に、野球を始めたきっかけに「自分は野球をやりたくなかったが、母の勧めで何となくやってしまった」犠牲心が無意識の中にあったようです。

しかし、この無意識の心は自覚できるものでなく、気づけないものでPCRTのような無意識のアプローチをしないとわかりません。

野球を始めたきっかけに無意識の部分で納得がいかず「脳の誤作動」が生じていたようです

周りの期待に応えよう、活躍すると家族が喜ぶ、常に優秀な選手でいたい・・・知らず、知らずのうちにストーリーを刻んでいくように様々なルールを築いて、そのルールで物事を解釈すると「脳の誤作動」のスイッチが入り無意識の神経が乱れて運動がコントロールできなくなっていました

施術後は選抜チームで活躍して次のステージで活躍できるように練習に励んでします

 

 

 

 

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