声が出ない

アレルギー

この患者さんは、声を出す仕事をされています。
ある日突然、声がかすれ始め、その後ほとんど声が出なくなりました。

専門医では声帯に浮腫があると診断され、薬が処方されましたが、十分な改善はみられませんでした。
そこで当院を受診されました。

当院では、症状だけでなく、ストレスや神経の働きも含めて評価を行いました。
その結果、発症のきっかけとして、冬用の衣類を倉庫から出して整理した際に、カビを吸い込んだことによるアレルギー反応が関係していると考えました。

さらに詳しくお話をうかがうと、最近、介護や仕事で非常に忙しく、心身ともに強いストレス状態にあったことがわかりました。

PCRT検査では、「貢献」と「義務感」に強い反応がみられました。
家族の役に立ちたいという思いが強い一方で、それが義務になるとつらく感じてしまうという、心の中の葛藤が存在していました。

このような強いストレスと自己矛盾した状態が続くと、脳の誤作動が起こりやすくなります。
その結果、身体を調整する神経機能に異常が生じ、生体の反応が過剰になります。

そこにカビというアレルゲンが引き金として加わったことで、通常であれば軽く済む反応が強く出てしまい、声帯に浮腫が起こりました。
その結果、「声が出ない」という症状として表れたと考えられます。

この症例は、
ストレス → 脳の誤作動 → 神経機能異常 → アレルギー反応の過剰化 → 声帯浮腫
という流れで症状が生じた例です。

単に声帯だけの問題ではなく、ストレスと神経の働きが深く関与した機能的な症例であることが特徴です。

初回の治療で8割くらい改善し声が出るようになりました。

その後3回の治療で仕事に支障が無くなりました

原因がなくても症状がある、慢性的に症状がある、現代医学で改善されない症状でお困りの方はぜひご相談ください

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