イップスでプロ野球に行けなかった

イップス

17日放送のTBS「人生を変えた!天才番付SHOW」で日ハムの新庄監督が少年野球時代から振り返って、ライバルの存在を明かした。

当然、そのライバルはプロ野球の世界に入ると思っていた。

「小学6年生の時に隣町にあるすごい野球がめちゃくちゃうまい人間がいると。その方が五十嵐大輔」

「僕は(当時)九州一速いと言われていたピッチャーで、俺のボールが打てるわけないと(思って)投げたら3打席連続でホームラン打たれた。中学で同じ野球部になって。すべてが憧れの。練習する時は五十嵐大輔を目標に。でも、3年間、1回も勝てることなく。で、高校入学で別れた。こういう人間がプロ野球選手になるんだろうと思った」と回顧も五十嵐さんはプロになれなかった。

番組が現在、ホンダで物流業務の責任者を務めている53歳の五十嵐さんを取材すると「なんで俺を選んだんだ?って。(2位がイチローさんで)恐れ多いですよ」と苦笑。

「私も(新庄監督を)ライバルとは思いますけど…。実際、中学の時は身体能力は私の方が上かなと思ってたんですけど、プロにはその当時は私の方が近かったのかなとは思いますけど」と口にしたが、結果的にプロに進めなかったことについて聞かれると「あんまり思い出したくない…」とポツリ。

「高校(東海大五)の時に投げ方が分からなくなっちゃって。右肘を痛めて、かばいながら投げてたら投げ方が分からなくなって、今で言うイップスみたいになって。そこでプロというのはないのかなと思って、グラウンドに行くのもつらかったですね」と続けたが、「新庄が楽しそうに野球をしているのを見て野球は楽しいんだなって。今は感謝してます」と現在は娘さんと共に日本ハムファンであることを明かした。

 

明暗を分けた二人

プロ入り当然と思われた選手がイップスによってプ野球を断念する

一方ではプロで輝かしい活躍をしてメジャーで3シーズン過ごし、現在は監督している

約40年前の野球界いやスポーツ界においてイップスという症状はそれほど認識されていなかった

また、イップスの症状があっても内緒にして他の選手から知られないようにしていた

イップスを知られることによって「あいつは精神的に弱い」のレッテルが張られる

監督やコーチ、同僚の選手の目を気にして、ごまかし凌いでいた

前出の五十嵐選手はイップスによってプロ入りを断念したひとりである

イップスによって華やかなプロスポ―ツをあきらめたり、引退した選手はたくさんいるはず

最近はイップスの治療は様々な分野の専門家が行っているが、なかなか思うように結果が出ていない

40年も前など治療法などなく、精神的弱いのだから練習で克服するしかないといった体育系特有の根性論で誰の助けも借りず一人黙々と取り組んでいたに違いない

ピッチングコーチからは投球フォームの見直し、矯正を指導され型にはまった「正しいフォーム」に修正していた

この正しいフォームというのは何を基準に正しいのかわからないがイップスを治す正しいフォームなんだろう

イップスの研究が進むにつれてイップスの正体が解明されてくる

型にはめた正しいフォームこそイップスを発症させ、悪化させる指導法である

イップスとは今までできていた動作ができなくなることである

それもある特定の動作できない

 

LCA出版「イップスを超えて」保井志之 編

例えばピッチャーの投球イップスで多いのは遠投はできるが短い距離、ピッチャーとキャッチャー間の距離でボールが投げれなくなったり、暴投したりする

ゴルフでも50センチのショートパットが打てないなど決まって同じ条件下で動作ができなくなる

試合の緊張のあまり身体が硬くなり動作が緩慢になったり、頭が真っ白になったりして動けなることがあるが一時的な動きの制限はイップスとは違う

ではイップスは治るのか? 答えは「治る」です

いくつかの条件をクリアすれば治る

次回はを神経機能障害の視点からみたイップスの正体(メカニズム)を明らかにしていく

 

 

 

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